M42を見てみよう





 M42とは、オリオン座にある散光星雲で、とても明るい星雲です。太陽のような恒星がたくさん誕生している場所で、生まれ

 たての星の光で星雲が輝いています。都会でも少し暗い場所なら、視力が良ければ眼視で確認できます。

 双眼鏡や望遠鏡で、是非一度観測してみてください。

 それでは、オリオン座のどの場所にM42・M43があるかを見てみましょう。

 


 星座早見版などでオリオン座を探します。オリオン座には

 ベテルギウスとリゲルという1等星があり、真ん中に「三つ星」

 と呼ばれる2等星の3つの星の並びがあります。

 2月中旬頃の夜8時くらいなら、南方向にオリオン座が見えて

 います。
 3つ星の下、星座絵でいう剣にあたる場所に「小三つ星」と

 呼ばれる小さな星の並びがあります。

 その「小三つ星」の真ん中の星がM42です。
 「小三つ星」を拡大すると左の写真の天体が見えてきます。

 しかし、実際に見てみると、色はほとんど分からず、白黒の

 世界です。なぜ白黒かと言うと、人間の目は、暗い所では

 目の細胞の特性上、色より感度を優先するため、白黒に

 見えるのです。

 また、星雲の青い部分は特に見えにくく、望遠鏡の性能や

 空の暗さに左右させます。星雲の真ん中、白い部分は都会

 でも夜霧の外灯のように、星の周りがぼんやりしているのが

 わかります。暗いところでは、ピンク色の星雲が双眼鏡でも

 見えてきます。

 写真は広視野ですので、望遠鏡ではもっと狭い視野になる

 場合があります。
 白い部分を拡大すると、生まれたての4つの星「トラペジウ

 ム」という天体が見えてきます。トラペジウムとはラテン語

 で台形という意味ですが、300個からなる散開星団の一部

 で、4つの星は5〜8等星の明るさなので、双眼鏡などでも

 確認できます。

 この写真はモノクロカメラで撮影しました。
 トラペジウムの拡大写真

 撮影日:201?年月日 hms 

 望遠鏡:セレストロンC-14EXPT

 カメラ:セレストロン Skyris 618C

 フィルター:バーダー IRカット

 露出:L:秒×中フレームスタック

 撮影地:奈良県大塔町龍神天体観測所第二観測所


 オリオン座のM42の説明はこちら


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