第一天体観測所建設日誌


奈良県大塔町 私の観測所建設予定地
  このポイントは標高1200m位に有り、地主の方のご好意で

 土地を借りることが出来、現在天体観測所の建設を進めてい

 ます。この山全体が私有地ですので、許可無く立ち入ると不法

 進入となりますのでご注意を、、、。
着工1日目(2009年10月21日)
  着工1日目は、スライディングルーフの基礎となる部分を掘り

 起こしましたが、思っていたより礫が多くて、ツルハシが弾きか

 えされるくらい硬かったです。それと見た目より傾斜が大きくて

 下20cmを掘る計画でしたが、深い所では60cmも掘らなけれ

 ばなりませんでした。
着工2日目(2009年10月22日)
  着工2日目は周囲の水平出しと望遠鏡の土台となる部分

 を掘り起こしました。望遠鏡の基礎部分は深い所で50cm

 にもなります。望遠鏡は2台設置する予定で、1台の基礎の

 大きさは奥90cm×幅120cm×高70cmを予定しています。

 外枠の最大寸法は、4.8m×2.8mです。
着工3日目(2009年10月27日)
  着工3日目は、中央部分の望遠鏡を置く土台となる基礎

 の基礎にコンクリートを120リットル分流し込みました。

 まず、水平を出したメッシュを2枚敷いて、セメントと砂とバ

 ラスを配合し、水を加えてコンクリートとして均一になるよ

 うにしました。コンクリートを練る大変さが分かりました。
着工4日目(2009年11月16日)
  着工4日目は、望遠鏡の土台となる部分の木枠を製作して

 枠組みとし、鉄筋とメッシュを中に組み入れました。

 その枠組み内にミキサー車を手配し、生コンを流し込み土台の

 完成です。建物の基礎となる部分にもメッシュを張り、生コンを

 流し込みました。
着工5日目(2009年11月18日)
  着工5日目は建物の基礎となる部分に、コンクリートブロック

 (390×190×120mm)34個で一段目を積み上げました。

 ブロックの中心には鉄筋を入れ、中空にはコンクリートを入れて

 あります。鉄筋は4日目に入れることが出来ず、生コン部分に

 ハンマーで20cm程打ち込みましたが、礫の多い土壌なので

 苦労しました。ブロックの重さも堪えます。ヨロメクと鉄筋が、、。
着工6日目(2009年11月19日)
  着工6日目は、コンクリートブロックの二段目を積み上げました。

 水平とあおりを出すのにとても苦労しました。

 昼食やお茶休憩も無しで、積み上がった時には辺りは薄暗くなっ

 ており、昼の短かさを実感しました。

 左端奥のブロックは、基礎生コンの上にブロックを二段積んでも

 地面の下です。
着工7日目(2009年11月27日)
  着工7日目は、コンクリートブロックの三段目を積み上げました。

 横筋ブロックを使用し、周囲に鉄筋を張り巡らせ、コンクリートで

 固め、柱を支えるねじをブロックから12本出してあります。
着工8日目(2009年11月28日)
  着工8日目は、掘り起こした土砂を中と外に戻しました。

 思ったよりも重労働でした。
着工9日目(2009年12月2日)
  着工9日目は、ブロックの最高低差2cmをコンクリートで微調整し、

 基礎部分を完成させました。ブロック外寸法は4300mm×2390mm

 です。コンクリートとブロックの総重量は約4トンにもなり、本年度の

 作業はここまでです。

 次回からは、上の建物部(スライディングルーフ)の製作にかかりま

 す。
着工10日目(2010年7月11日)
  着工10日目は、2010年になって始めての着工で、前もって加工

 しておいた材木や屋根の鉄骨などを運びました。

 天気がよければ屋根まで組む予定でしたが、あいにくの雨模様でし

 たので、全体にシートを掛けて本日は終了です。

 前夜と分けて運搬しましたが、夜に数多くのホタルと鹿を見ました。
着工11日目(2010年7月18日)
  着工11日目は、前回の材料の組み立てにはいりました。前もって

 加工してある木材を組み立てるだけなので、一日で屋根まで完成

 する予定でした。が、発電機の不調で電動工具が使えず、午前中は

 その修復に費やし、お昼になって代替のものをとりに麓までおり、

 新たな発電機にて作業再開となりました。

 ですので、予定より大幅に遅れて、ここまでで終了です。

 当日は虻の大量発生で大変でした。
着工12日目(2010年7月25日)
  着工12日目は、先日の続きで作業しました。床と壁に合板を張り

 合わせ、屋根を設置して終了です。

 途中、強烈な夕立に遭い、パチンコ大の雹まで降ってくる天候に

 遭遇しましたが、目標の屋根が設置でき、一安心です。
着工13日目(2010年8月1日)
  着工13日目に、外壁の取りつけ工事を行いました。

 内部の電気配線や照明配線もしてあります。

 以後はコーキングなど細かいところの作業を行ないます。
着工14日目(2010年8月22日)
  着工14日目は、鉄骨のサビ落としとサビ止め塗装を行いました。

 鉄骨各所も溶接補強しましたので、屋根が全開に出来るようになり

 ました。

 サビ落としのグラインダーが重くて、またサビが落ちにくくて、思って

 いたより大変でした。
着工15日目(2010年9月9日)
  着工15日目は、全面に断熱材を入れて鍵付扉を付けました。

 空気取り込み口を2箇所取りつけ、鉄骨にペンキを塗りました。

 3面の外壁トタンの隙間にコーキング剤を施しましたが、残り1面

 は次回です。屋根の滑車が4個しか付いていなかった為、屋根が

 反って来ましたので、滑車をもう4個増設しましたが、持ち上げた

 屋根の重さは半端じゃなかったです。

 あと少しで外観の完成です。
着工16日目(2010年9月22日)
  着工16日目は、屋根周りにゴムを取り付ける準備をしました。

 ペンキを二度塗りして、再度各所にコーキングをし、屋根の鍵を

 取りつけました。

 内壁合板を換気扇と空気取り入れ口以外に貼り付け、本日は

 終了です。
着工17日目(2010年10月5日)
  着工17日目は、内装をメインに作業しました。床にフローリング

 を張り、壁には化粧合板を張りました。外側の隙間にゴム板を取

 り付けて本日は終了です。
着工18日目(2010年10月6日)
  着工18日目は、各所に屋根浮き上がり防止金具や補強等を施

 し、仮組みで望遠鏡を組み立ててみました。

 赤道儀はペンタックスのMS-5で、奥の望遠鏡が「高橋ε-250C」

 で、手前に置いてあるのが協栄オリジナル「セレストロンC-14EX

 PT」です。

 あと少しで完成です。
着工19日目(2010年10月10日)
  着工19日目は、MS-5の三脚ネジが長すぎ、床に接触してしまう

 ので、短いネジに変更した事と、室内照明の配線のはんだ付けと

 レールの加工をしました。これで、赤道儀の水平が出せましたので

 晴れた夜に極軸を合わせると稼動できます。

 あと写真左隅に見える屋根の端から水滴が落ちるのを防ぐ小さな

 トユを付けるのと、望遠鏡の土台に物を落とすと、床下に落ちて拾え

 なくなるので、枠を付けて完成予定です。写真に写っているのは

 次女の実奈子です。
着工20日目(2010年11月3日)
  着工20日目は、望遠鏡のセッティングと極軸修正をしました。

 観測所の細かい所はまだ調整等ありますが、望遠鏡は準備OK

 ですので、一応完成ということになります。

 奥の望遠鏡は高橋ε-250C+ペンタックスMS-5赤道儀と手前の

 望遠鏡は協栄オリジナル セレストロンC-14EXPT+ペンタックス

 MS-5赤道儀です。

 観測所の名前は、龍神天体観測所と命名しました。
 (2011年7月17日)  
   次女実奈子と観測所に行きましたので、記念撮影。
 (2012年8月11日)  
   第一観測所と第二観測所・第三観測所の全景。
 (2011年8月7日)  
   第一観測所に斜熱塗料を塗りました。アサヒペイント社製の
 
 こげちゃ色が一番効果があるとの事でしたので、こげちゃを

 塗装しました。
 (2012年8月12日)  
    第一観測所のセレストロンC-14EXPTを設置していた場所に

 フジノン15cm対空双眼鏡を設置する予定です。

 C-14EXPTは第二観測所に移動しました。
   フジノン15cm対空双眼鏡を設置してみました。
    高橋ε-250Cの全景です。撮影する時のシステムです。

 カメラはSBIG STL-11000M とガイド鏡はペンタックス75SD-HFに

 SSGオートガイダー、ファインダーは高橋11×70です。
   龍神天体観測所全景

 一番手前の水道パイプが第三観測所。茶色い建物が

 第一観測所、一番奥の白いドームが第二観測所です。

 その真ん中に休憩所があります。
観測所から見た北 観測所から見た東
観測所から見た西 観測所から見た南



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