皆既日食(Total Eclipse)(黒い太陽)
 
  皆既日食とは太陽の前を月が通過する現象です。太陽の通り道である「黄道」と、月の通り道である「白道」が交わる交点で

 新月になると日食が世界のどこかで起こります。だいたい年に2〜3回程度見られることになります。ただし、月は地球に近づい

 たり離れたりしていますので、月が離れた時に日食になると月が小さくなって太陽の周りが出てしまい、円形蛍光灯のように見え

 てしまう現象を「金環日食」といいます。月がずれて一部が隠される日食のことを「部分日食」といいます。完全に隠れる皆既

 日食は非常に狭い地域でしか見ることできません。2009年7月22日に日本で起こる皆既日食はトカラ列島(鹿児島県の離島)

 付近で観測されますが、鹿児島市内では皆既日食ではなく部分日食になるほどのピンポイントな現象なのです。写真の日食は、

 タイのコナンサワンで観測されました。皆既日食では普段は見ることが出来ない太陽の大気である「コロナ」が見られます。

 コロナは非常に温度が高く、太陽表面が6000℃なのに対して、1万℃と大気の方が高いのも七不思議の1つです。

 日本の神話には日食にまつわる伝説である「天岩戸(あまのいわと)」が、古事記や日本書紀にも記されています。スサノウ

 (建速須佐之男命)の悪戯でアマテラス(天照大神)が怒って天岩戸に隠れ、世界が闇になるお話。世界にもこの世の終わり

 などとする伝説があります。


 

1995年10月24日
   10時46分44秒撮影

望遠鏡:ペンタックス75SD0HF

カメラ:ニコンF4S

フィルム:フジカラーG100

露出:自主設定オート

撮影地:タイ コナンサワン


 ダイヤモンドリング
 
  ダイヤモンドリングとは、皆既日食の始まる数秒前と終了後数秒の一瞬だけに見られる現象です。月と太陽が重なる前に

 月の隙間から太陽の光がこぼれて見える光と周囲に見えるコロナで、まるでダイヤの指輪のように見えることからこの名前

 が付いた。大勢の人が観測している場所ではこの瞬間、あたりは感動の歓声に包まれます。自然が起こす壮絶な現象を機会

 がありましたら、是非見てください。


 

1995年10月24日
   10時45分59秒撮影

望遠鏡:ペンタックス75SD-HF

カメラ:ニコンF4S

フィルム:フジカラーG100

露出:自主設定オート

撮影地:タイ コナンサワン


 


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