冬のダイヤモンド(ふゆのだいやもんど) Winter's Diamond



 撮影日:2014年11月23日 02h27m07s 

 赤道義:ビクセンGPD

 カメラ:キャノン 5D-MarkU(ISO800)

 レンズ:ニコン28mmF1.4(絞り2.8)

 フィルター:ケンコーMC PROソフトン(A)

 露出:5分×6枚
 総露出:30分

 撮影地:奈良県大塔町龍神天体観測所第3観測所

 ぎょしゃ座とおうし座とオリオン座と

 おおいぬ座とこいぬ座とふたご座の星座絵

 ステラナビゲータVer.10/(株)アストロアーツ
 の星座絵をコピーにて使用しています。


  冬のダイヤモンドとは、冬の夜空いっぱいに出来る6個の1等星からなる6角形です。

 1番明るいおおいぬ座のシリウス、こいぬ座のプロキオン、ふたご座のポルックス(2等星のカストルを入れる場合も

 あります)、ぎょしゃ座のカペラ、おうし座のアルデバラン、オリオン座のリゲルを結んでできるダイヤモンドのよう

 な大きな6角形を探して見てください。

 冬のダイヤモンドの真ん中あたりに、オリオン座にある赤色超巨星のベテルギウスが赤々と輝いています。ベテルギウス

 は恒星の末期にあたり、いつ超新星爆発を起こしてもおかしくないそうで、爆発すると満月くらいの明るさになるそうで

 す。

 シリウスまでの距離は8.6光年、プロキオンまでは11.4光年、ポルックスまでは34光年、カストルまでは51光年、カペ

 ラまでは43光年、アルデバランまでは67光年、リゲルまでは862光年で青色巨星になり、太陽の85000倍も明るい星

 です。地球上から見るとシリウスは恒星では1番明るい星で、明るさが1等星と分類されていますが、実は明るさが-1.47

 等星で1等星の約10倍の明るさですので、冬の夜空の南方向にひときは明るいシリウスを見つけてみてください。

 その明るさゆえにシリウスとは古代アラビア語で「天を焼き焦がすもの」という意味があるそうです。

 また、エジプト時代には太陽とシリウスが東の空から昇るときを新年とし、太陽の明るさとシリウスの明るさをプラスす

 ることで、1年で最も暑い日とも言われ、日本では土用の丑の日あたりになります。

 写真を撮影したときには木星がふたご座にありました。木星は惑星ですので少しずつ移動していますが、-2.4等星とけた

 違いに明るいので、条件のいい暗い場所ならば、木星で影ができるほどです。

 このようなことを思いながら、寒い冬の夜空のながめて見てはいかがでしょうか。

 



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