くじら座(鯨座) Cetus 見やすい季節 秋 |
撮影日:2012年10月15日 22h03m22s 赤道義:ビクセンGPD カメラ:キャノン 5D-MarkU(ISO800) レンズ:ニコン28mmF1.4(絞り1.4) フィルター:なし 露出:5分×6枚 総露出:30分 撮影地:奈良県大塔町龍神天体観測所第3観測所 |
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くじら座の星座絵 ステラナビゲータVer.10/(株)アストロアーツ の星座絵をコピーにて使用しています。 |
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くじら座の星座境界線+明るい星雲星団 ステラナビゲータVer.10/(株)アストロアーツ の星座絵をコピーにて使用しています。 |
M77 撮影日:年月日 hms 望遠鏡: カメラ:ニコンF3 フィルム: 露出: 撮影地: |
くじら座の見つけ方 |
くじら座は ぜひのよく晴れた夜に探してみてください。 |
くじら座の神話(諸説あり) |
エイオピア王家に伝わる壮大な物語です。 エチオピア(現在のアフリカ)にケフェウス王とカシオペヤ王妃がおりました。2人の間にはアンドロメダ姫というそれは 美しいお姫様がいました。カシオペヤ王妃は自慢好きで、私の美しさは国の誰より、世界の誰より美しいと言いふらしてい ました。 その自慢はとどまらず、女神や海のニュムペー(精霊)よりも美しいと言ってしまいました。それを聞いた海王神ポセイド ンが怒り、エチオピアの海岸にお化けくじら(カイトス)を送り込みました。カイトスは山のような身体に犬の頭を持ち、 下半身は魚、おひれは2つある怪獣です。 カイトスが海で暴れているので、町には津波がたくさん押し寄せ、町には大きな被害がでて国民は大混乱です。 困り果てたケフェウス王は神託を求めると、海神ポセイドンが怒っていて、アンドロメダ姫をカイトスの生け贄にするしか 神の怒りを鎮められないと言われました。 ケフェウス王は町の被害を見て決断します。泣く泣くアンドロメダ姫を海岸の岩場に鎖でつなぎました。 すると、暴れまわっていたカイトスが、アンドロメダ姫の方に近づいてきました。大きな口を開けて今にもアンドロメダ姫 を食べようとしているときに、たまたまメデューサ退治の帰りに通りかかったペルセウス(映画などでは天馬ペガサスにま たがった勇者ペルセウス)が海の異変に気が付きます。 慌ててアンドロメダ姫を助けに行きますが、カイトスの皮膚が硬くて剣が刺さりません。 ペルセウスはカイトスと戦いますが、かなり苦戦していました。とそのときカイトスの隙をみて、退治したメデューサの首 を袋から出して、カイトスの顔の方に向けました。メデューサの目を見たものは、その恐ろしさのあまり石になってしまう のです。カイトスもまた巨大な岩になってしまいました。カイトスを退治したペルセウスはアンドロメダ姫を救い出し、2 人は婚約をして、ペルセウスはセリフォス島へ向かいました。島ではダナエの身の危険を避けるためにディクティスが神殿 に逃がしていたのですが、兄ポリュデクテスに包囲されていました。そこへ、ペルセウスが戻って来ました。ポリュデクテ スに約束のメデューサの首を袋から出して見せました。ポリュデクテスはメデューサの首を見てしまい、石になりました。 そして、次の領主になるようにディクティスに言いました。 ペルセウスはアテナの元へ行き、メデューサの首と血液の入った瓶とアイギスの楯を献上しました。アテナはそのメデュー サの首を楯の真ん中に埋め込み、より最強の楯にしました。右の血液の瓶は、後にアスクレピオス(へびつかい座の神話参 照)に授けました。 その後、ペルセウスとダナエはアンドロメダ姫と共に、祖国のアルゴスに帰国しました。アクリシオス王はペルセウスに殺 されると思い、ラリサへ逃げ出してしまいます。その後、ラリサで行われた競技会に出場したペルセウスが投げた円盤がそ れて観客の老人に当たって死んでしまいます。その老人がなんとアクリシオス王だったのです。神託通りになってしまいま した。自分のお祖父を殺してしまったことに恥じ、国の王にはなれないと、ティリュンスの国王メガペンテースと国を交換 して貰い、ペルセウスは、ティリュンスの国王となりました。そして死んだ後、アテナによって星座にして貰いました。 秋の星座でケフェウス座、カシオペヤ座、アンドロメダ座、ペルセウス座、ペガスス座、くじら座が夜空を飾っていますので 秋に星空を眺めるとき、エチオピア王家の物語を思い浮かべてみてはいかがでしょうか。 ペルセウスとアンドロメダ姫の孫がヘラクレスです。(ヘルクレス座の神話参照) |