ふたご座(双子座) 誕生日5月22日〜6月21日 Gemini  見やすい季節 冬



 撮影日:2012年11月25日 4h33m28s 

 赤道義:ビクセンGPD

 カメラ:キャノン 5D-MarkU(ISO800)

 レンズ:ニコン28mmF1.4(絞り1.4)

 フィルター:なし

 露出:5分×1枚
 総露出:5分

 撮影地:奈良県大塔町龍神天体観測所第3観測所

 ふたご座の星座絵

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 ふたご座の星座絵

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 ふたご座の星座境界線+明るい星雲星団

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 M35

 撮影日:2012年11月25日 01h40m29s 

 望遠鏡:高橋ε-250C(fl=854mm)

 カメラ:SBIG STL-11000M C1

 フィルター:ASTRODON I-SeriesLRGB

 露出:L:15分 R:5分 G:5分 B:5分
 総露出:30分

 撮影地:奈良県大塔町龍神天体観測所第1観測所

 左が北
 IC443(クラゲ星雲)

 撮影日:2013年11月01日 00h24m47s 

 望遠鏡:高橋ε-250C(fl=854mm)

 カメラ:SBIG STL-11000M C1

 フィルター:ASTRODON I-Series LRGB

 露出:L:5分×12枚 R:5分×3枚 G:5分×3枚 B:5分×3枚
 総露出:105分

 撮影地:奈良県大塔町龍神天体観測所第1観測所

  ふたご座の見つけ方

  ふたご座は冬の星座ですが、双子の頭の部分に輝く2つの星が印象的な星座です。3月上旬には、夜8時ごろに天頂付近に見えます。

 1ヶ月に2時間づつづれるので、2月上旬は夜10時ごろに南中します。

 1等星ポルックス(1.15等級)と2等星カストル(1.59等級)の2つの星が、よりそって輝いています。1等星と2等星とありますが、

 カストルももう少し明るければ、1等星になれたほどの明るさなので、この2つの星はよく目立ちます。

 カストルはカストルA・B・Cの3星系から構成されていますが、A・B・Cともに2重星ですので、合計6重連星ということになります。

  2つの星を見つけれればオリオン座の方向か、東方向にふたご座が見ているならば右方向、西の方向見えているなら下の方向に、体の部分に

 あたる星の並びがあります。2〜4等星の星の並びですので、暗い星空でないと見つけにくいでしょう。

 ふたご座にはM35という散開星団があります。双眼鏡があれば、冬の天の川の中にぼんやりとしたイメージで見ることができると思います。

 ふたご座にはもう1つおもしろい天体があります。NGC2392 エスキモー星雲です。望遠鏡を使わないと見えませんが、惑星状星雲の1つで

 星雲の形がエスキモーの顔と帽子のフードをかぶったように見えることからこう呼ばれています。私も撮影しましたが、中心部はとても明るく

 露出オーバーになっていました。再チャレンジしようと思います。

 ポルックスは黄色巨星になります。明るさは1等星とありますが、正確には1.15等星で一等星よりも0.3倍くらい暗い天体です。

 距離は34光年とされ、34年前の光がやっと地球に到達しています。大きさも、太陽の8倍もある巨星です。

 ポルックスはギリシャ神話に登場する兄弟の弟の名前ポルクスから、ポルックス(Pollux)となりました。

 カストルもギリシャ神話に登場する兄弟の兄の名前カストールから、カストル(Castor)となりました。

 バイエル符号は基本的に明るい星から順にα星β星γ星・・・・と付けていきますが、双子座のカストルとポルックスは逆になっています。

 1等星ポルックスがβ星で、2等星のカストルがα星になります。バイエルは神話による兄にαと付けたのでしょうか。

 ポルックスは冬のダイヤモンドのひとつ。アルデバラン(おうし座)・カペラ(ぎょしゃ座)・ポルックス(ふたご座)・プロキオン(こいぬ座)

 シリウス(おおいぬ座)リゲル(オリオン座)の1等星を結んでできる6角形は、大きな冬のダイヤモンドになります。

 ぜひ冬のよく晴れた夜に探してみてください。


  ふたご座の神話(諸説あり)

  スパルタ王国の王妃レダはそれは美しい王妃だったそうです。大神ゼウスは白鳥の姿に化身し、あの手この手でレダと一夜をすごします。これ

 がはくちょう座の神話になります。(はくちょう座の神話参照)

 レダは懐妊して、2つの卵を産みます。それぞれ1つの卵から双子が生まれてきて、男兄弟のカストールとポリュデウケス、女姉妹のヘレネーと

 クリュタイムネストラが生まれました。

 カストールは戦術と馬術に優れており、ポリュデウケスは拳闘に優れていました。2人は大変仲が良く、たくさんの冒険をしてスパルタの英雄と

 なりました。

 ある時、レウキッポスの美しい2人の娘ポイペとヒラエイアを妻にしようと、カストールとポリュデウケスは強引に連れ去り、妻にしてしまいます。

 (この場面が「レウキッポスの娘の略奪」という名画になっています)

 アラビアの王アイギュプトスの双子の息子(諸説あり)イダスとリュンケウスは、ポイペとヒラエイアと婚約をしていました。

 (アイギュプトスはエジプトをも攻め落とし、その名が後に国の語源となりました。)

 イダスとリュンケウスは特殊な能力を持ち、イダスは大食いでリュンケウスは透視の力を持っていました。

 イダスとリュンケウスはカストールとポリュデウケスと共に冒険もしたりしていましたが、恨んでもいました。

 ある日、4人でアルカディアにてたくさんの牛を略奪しました。その牛を分けるときにイダスが言いました。1頭の牛を4等分して1番早く食べた

 者が群れの半分、2番目の者が残り半分と言ったとたんにイダスは自分の分を食べてしまい、リュンケウスの分まで食べてしまいました。

 抗議するも牛の群れを連れて帰りました。怒ったカストールとポリュデウケスは後に進軍しますが、イダスとリュンケウスは不在でした。

 待ち伏せして待っていると、リュンケウスの透視の力で見抜かれ、イダスの投げた槍でカストールは串刺しになり、死んでしまいます。

 ポリュデウケスの投げた槍でリュンケウスも死んでしまい、イダスはポリュデウケスに墓石を投げつけたのが頭に当たり気を失なってします。

 イダスがとどめを刺すため近づこうとしたときに、その状況を見ていたゼウスがイダスを雷で撃ち殺しました。

 ポリュデウケスはいつもいっしょだったカストールが死んでしまい、1人では生きて行けないと思い自殺しようとしましたが、ポリュデウケスは

 ゼウスの血を強く受けていたので、不死身だったのです。

 そこで不死身をといてもらえるようにゼウスに嘆願し、ゼウスもポリュデウケスの思いに感銘して星座として空に上げました。
 


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