協栄産業 谷社長より、1994年3月に新製品のビクセンR200SSを使って天体写真を撮影して欲しいと依頼があり、

 4月2日奈良県大塔村にて、ビクセンR200SS+ニコンF3+ペンタックスMS-5赤道儀を使い、フジカラ-G800で

 22時30分M51を撮影。翌日、師匠のカメラ店に現像を依頼してネガの星像チェックをしていると、M51の中心に

 核が2つあるように見えました。私の記憶では2つというのはおかしいと思い、大塔村天文台にM51の中心核の写真を

 探してくれるよう依頼しましたが、詳しい資料がないとのこと。そこで天文の師匠 明石天文台の菅野さんに問い合わせ

 しましたが明石でも詳しい資料がなく、菅野さんのご帰宅後、超新星捜索用星図にて調べていただきました。

 結果、そこには星がなく超新星ではないかとのアドバイスをいただき、再度大塔村天文台に撮影を依頼。超新星である

 と確信し、国立天文台に報告しました。後に、国立天文台からアメリカのスミソニアン天文台に報告されて、独立発見

 が認められました。ビクセン望遠鏡と大阪在住での発見は現在でも私だけだそうです。

 以降、明石天文台と大阪市立科学館から超新星発見記の原稿依頼、天文ガイドとスカイウォッチャーから発見写真の提

 供依頼がありました。東亜天文学会からは超新星発見の表彰があり、協栄産業やビクセンからも写真提供の依頼があり

 ました。

 
 M51(子持ち銀河)に出現した超新星

 超新星1994Iは黄色の矢印先にある星です。

 M51銀河の中心付近に出現した超新星は珍しいIc型超新星に

 分類され、近くの恒星からガスを奪い大きくなり、限界を超え

 ると重力崩壊をおこして大爆発をおこします。

 この写真から発見し、発見時の超新星は14等星でした。

 この銀河までの距離は約2300万光年といわれてます。



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