月の満ち欠け
 
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月の満ち欠け
 
 月は地球の周りを回る衛星で、新月から新月まで1周するのに、平均29日と12時間44分かかります。(月は楕円軌道ですので周期が変わり

 あくまで平均周期ですので注意)

 また、月は1自転1公転ですので1日と1年が同じです。言い換えれば太陽から見ても29日と12時間44分で1周していることになります。

 ボールの半分に色を塗り、色を塗った部分に光が当たっているとすると、ボールを29日と12時間44分で回転させます。最初に色を塗って

 いない方を自分に向けて観察すると、色を塗った部分が少しづつ見えてきます。約14日で色を塗った部分が正面に向きます。これが満月です。

 太陽から見ると、いつも満月ということになります。

 新月から毎夜見るお月様は、上記の理由で光っている部分が少しづつ大きくなっていき、満月をピークに少しづつ小さくなっていきます。

 月の1巡が約30日ですのでこれを1ヵ月として、月の形を見た昔の人々は、色々な呼び名で愛称をつけ、カレンダー代わりにしていました。

 これを旧暦といいます。

 


月相と月齢

 月相とは、月の1巡を28で割った月の光った部分の形を角度で表したものです。新月から90度で上弦=7、180度で満月=14となり、270度

 で下弦=21となります。月相の1は360÷28で角度≒12.875度です。

 月齢とは、新月からの時間経過で新月を0として計算します。月は地球の周りを楕円軌道で回っているため、新月から満月までの周期にズレが

 生じます。これによって満月の月齢は13.8〜15.8の間になります。月齢13.8ですと、新月から13日と1日(24時間)×0.8=19.2で19時

 間と0.2となり、1時間(60分)×0.2=12分ということで、新月から13日19時間12分たった満月となります。その日の月齢は正午の値です。

 月相と月齢は近い数字ですが、計算方法が違うため若干異なり、混同しやすいです。しかも旧暦は夜の月を見るので、十五夜のお月様が月相14、

 月齢13.8〜15.8の満月とはかぎりません。

 


 旧暦  旧暦名 月の形          理由  
0   新月、朔(さく)   一瞬だけまったく光っているところが無い月。昼間に出ているので、見ることができない。  
2   二日月、繊月(せんげつ)   繊維のように細い月  
3   三日月(みかづき)、初月(ういづき)   新月から三日目の月  写真
7〜8   半月、弓張月(ゆみはりづき)、上弦(じょうげん)   日暮れ時に見える半分の月。月の形が弓の様に見え、西にある時に弦が上に見えるため上弦という。  
14   小望月(こもちづき)   もう少しで満月になる月  写真
15   満月、十五夜、望(ぼう)   真ん丸に満ちた月。一晩中夜空を照らしている。  写真
16   十六夜(いざよい)   「いざよい」とはためらうの意で、満月より少しためらって出てくるため  
17   立待月(たちまちづき)   立って待っていると出てくる月  
18   居待月(いまちづき)   座って待っていると出てくる月  
19   寝待月(ねまちづき)   寝て待っていると出てくる月  写真
20   更待月(ふけまちづき)   夜が更けてから出てくる月  
22〜23   半月、下つ弓張月(しもつゆみはりづき)、下弦(かげん)   明け方の空に見える半分の月。月の形が弓の様に見え、西にある時に弦が下に見えるため下弦という。  
26   暁月(ぎょうげつ)   三日月の逆で、明け方見える  写真
28   晦(つきこもり)、月隠り   月の「みそか」。月齢の最後の日で、ほとんど見えません  



 

 満月

 撮影地:奈良県大塔村「星のくに」


 中秋の名月とは

  
 中秋の名月とは、旧暦で8月15日のお月様のことをいいます。旧暦とは、月を基準にこよみを作ったので

 1日目を新月とし、15日目は≒満月となります。(地球の時間を基準にしているので、月齢にずれが生じ

 て15日は満月でないことがよくあります。)

 月の満ち欠けを一巡とすると、一ヶ月や3巡した月は3月など月が付きます。

 旧暦では、1月〜12月までを4つの季節で割ると、秋は7・8・9月のことで、そのなかでも

 8月を仲秋といい、15日が中秋です。「仲秋」の名月とは8月の名月となり、おかしくなりますので、

 「中秋」の名月が正解です。

 旧暦の8月15日は、新暦の9月上旬〜10月上旬にあたり、この間に見れる15夜の月が中秋の名月に

 なります。だから、毎年お月見の日が変わります。

 この時期に採れたての里芋をお供えしたことから、「芋名月」という地方もあります。

 また、旧暦の9月13日のお月様も名月とされ、両方の名月を見ると縁起がいいといわれています。

 この月は、豆や栗をお供えしたことから、「豆名月」や「栗名月」ともいわれています。

 2012年の中秋の名月は、9月30日。栗名月は、10月27日。


月齢別の月の写真

 月齢2(三日月)  月齢8  月齢10 月齢12 月齢14(満月) 
月齢18   月齢20 月齢25  月齢27  月齢27地球照
         
         



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