月(Moon)地球の衛星 |
月は地球から一番近い天体で、地球の周りを回る衛星です。地球から約38万kmのところにあり、自転周期は 約27日、新月から新月までの朔望月(さくぼうげつ)は約29.5日です。 大きさは地球の50分の1で、重力は6分の1です。体重60kgの人だと10kgになります。月は一自転一公転と いう「公転と自転が同じ」天体です。地球でいう1日と1年が同じということになります。このことで月は地球に 同じ面(兎が餅を突いている模様の面)しか見せていないので、月の裏面を見ることは地球からはできません。 月の大きさは太陽系の衛星の中でも大きい方で、木星のガリレオ衛星や土星の衛星タイタンに次ぎ5番目に大きく、 地球の衛星にしては大きすぎるのが七不思議の1つです。見かけの大きさは30′(1度の半分)で太陽の見かけ の大きさとほぼ同じため、太陽の前を月が通過し重なると日食となります。ぴったりと重なると皆既日食で、月が 地球から遠い(月が小さい)時に重なると金環日食となります。また地球の影の部分に入ると、皆既月食となりま す。 月の表面はクレーターと呼ばれる穴ボコが多数みられます。隕石による衝突痕で大小様々ですが、なかには火山に よるカルデラも見つかっており、その昔は月も火山活動していたと推測されます。写真のクラビウスクレ−タ−付 近でも大小様々なクレーターが見られ、フィルムとデジカメの違いで解像度に差がでています。月面にはほとんど 水も空気もなく、夜は-170℃・昼は110℃で、その温度差は280℃にもなります その昔、月は暦に使われており、太陰暦と呼ばれていました。満月(新月)は約29.5日で廻るので、1ヶ月や1月 のように「月」という文字を使いました。竹取物語など月にまつわる伝説も幾つかあります。 ギリシャ神話ではセレネが月の女神とされていましたが、今はアルテミスとされています。アルテミスは女性の神と されますが、月が形を変える事から三つの顔を持つといわれています。純潔・狩猟・森の女神とされ、出産の守護神 や弓矢を持ち死を与える神で、生け贄を要求する神でもあります。狩りに行くときは、ニュンペーという若い女性の 姿で森や小川を守る精霊を従えています。ニュンペーはギリシャ語で、現在は「新婦」の意味で使われています。 アルテミスはゼウスとレトの間の子供で、兄にはアポロンがいます。 |
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月 | 軌道平均半径 | 公転周期 | 平均視直径 | 赤道直径 | 平均朔望月 |
Moon | 38万4400km | 27日7時間43.2分 | 31′05″58 | 3475.8km | 29日12時間44分 |
体積(1=地球) | 質量(1=地球) | 極大等級(満月平均) | 自転周期 | 平均密度 | |
0.0203(1/49.3) | 0.0123(1/81.3) | −12.74等級 | 27日7時間43.2分 | 3.342g/cm3 |