NGC2359 トールのかぶと星雲(散光星雲)


   撮影日:2013年01月13日 00h10m44s 

 望遠鏡:高橋ε-250C(fl=854mm)

 カメラ:SBIG STL-11000M C1

 フィルター:ASTRODON I-Series L

 露出:L:10分
 総露出:10分

 撮影地:奈良県五條市大塔町龍神天体観測所第1観測所

 左が北

   上記写真のNGC2359部分拡大



 おおいぬ座 / 散光星雲 光度9.0等 視直径8′ 距離 16,000光年 

 赤経07h18m3s 赤緯-13°12′

 
 この天体は散光星雲ですが中心星がウォルフ・ライエ星で、フランスの天文学者シャルル・ウォルフとジョルジュ・ライエ

 によって観測され発見された。ウォルフ・ライエ星とは、近々超新星爆発を起こす青色巨星天体で、晩年に赤色巨星になる

 はずの星が、太陽の40倍以上の巨星になると、表面の水素ガスを恒星風で吹き飛ばし、中心部がヘリウムと窒素や炭素で

 できた高温の青色巨星になった天体のこと。

 吹き飛ばされた水素ガスが、複雑な形を形成して散光星雲として周りで輝いています。

 トールのかぶと星雲の異名を持ち、トールとは北欧神話の最高位の戦神「Tor」が身に付けていたかぶとを連想したのだと思い

 ます。

 雷神でもあることから、ギリシャ神話のゼウスと同一視されています。木曜日のThursdayも同じ語源とさせています。


 


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